Lecture of Wizardry Online Mythology 1.絶対神と創造神 Lect 01. Absolute Deity and The Creator

"Wizardry®" of GMO Gamepot Inc. All rights reserved.
Wizardry Renaissance™ ©2009 GMO Gamepot Inc.
All rights reserved.

ものごとには始まりがあり、そして終わりがあるわ。

あなたが夏の精霊祭で遊んだ鎮魂の花火も、火をつけて燃えはじめ、そして燃え盛った後は、静かに消えてゆくでしょう?

ひとの一生も同じこと、生まれ、生き、死んでいく。ひとの場合その物語は人生と呼ばれているわね。そして、この世界の物語は歴史と呼ばれている。

歴史にも、だから「始まり」にあたるお話があることになるの。

世界の場合は生まれたのがものすごく前なので、その始まりを覚えていらっしゃるのは神様たちしかいらっしゃらないということになっているわ(おお、もっとも賢き神アヴルールに誉あれ)。

その神様しか知らない世界の歴史の部分を「神話」と呼ぶことにしましょう。

今回お話するのは、この世界の成り立ちのお話、「神話」よ。

冒険者の皆さんにはちょっと当たり前すぎる情報かもしれないけど、歴史を建物にたとえるならば、始まりの物語は土台・基礎にあたる部分なの。おろそかにすることはできないわ。

この日記では少しずつ人口に膾炙かいしゃする「神話」をご紹介して、それらにわたしが注釈をつけていくスタイルで書いていこうと思ってるわ、また不都合が出たら変更するかもしれないけど。

さあ、その神話の世界をご紹介…という前にわたしのお話の根拠を明らかにしましょう。

ID(魂=イェード)の世界で買い求めた書籍、エンターブレイン社から発売されている『ウィザードリィ ルネサンス 公式設定集』(2,300円)と、わたし自身が(若輩)冒険者として様々な遺跡や冒険地を巡って得た生の情報、フィールドワークからよ。

日記の記事に対して、詳細な出典や根拠をその明示することはしないけど、もし気になった方がいらっしゃったらそちらのアカシックレコード端末からコメントで質問してください。できる限り知っている範囲でお答えしようと思います。

では、さっそくわたし達の世界の「神話」を紐解きましょう。

神話1

「絶対神アズ (AZ) は創造神アヴルール (Avrovle) に命じたり、
アズに命じられアヴルールは世界を生み出した。」

さて、今回はここまで(笑)

ずいぶん短いと思った冒険者諸氏の皆様もいるでしょう、ごめんなさいね。

でもわたし自身のこの日記企画がどれだけできるのかわからないし、初めは様子見しながら進めていくわ。それと、ここにはとっても大切なことが書かれているからじっくり考察したいからもあるの。

さっそく神様のご登場よ「神話」だから当然と言えば当然よね。

はじめに、絶対神アズ (AZ) と創造神アヴルール (Avrovle) の二柱の神様の話が出てきたわね。

冒険者諸兄にとって、アヴルールはなじみの深い神様でしょう。

なんて言ったって創造神。この世界にはほかにも神様がいるけれど、一般的にこの世を作ったアヴルールが最も偉大で偉い神様だといわれているわ。みなさんもよくお世話になるクオパティ寺院も主神としてアヴルールを信仰しているのはご存じのとおりよ。

でもあまり普段は気にしないことだけれど、創造神様の上には絶対神アズ (AZ) と呼ばれる特別な一柱の神様がいるの。絶対神様はアヴルールにすら命令できる神様。まさに何でもできる絶対的な神様ね。なんでこんなすごい神様があんまりわたし達の生活に出てこないのかしら?

創造神アヴルールはこの世界を創った神様だからお偉いのは当然だけど、そのアヴルールにアズが命令しなかったら世界が生まれることもなかったでしょう、アヴルールが創造というお仕事に専念できるのも、このアズという神様がそう命じた、とも考えられるわ。創造神にすら命令するまさに絶対的な神様というわけ。古の神龍ですらアズには謁見することができなかったというから、その神性は想像を絶するわね。

アズがわたし達の生活にそれほど直接かかわってこないのは「すごすぎて、すごすぎる神様だから」ということなの。

どういったらいいかしらね?じゃあボルタック商会でアルバイトするときのことを考えてみて?ボルタック商会は全国に多数の支店を持つ巨大企業だけれど、その売り子のアルバイトをしているあなたは社長のボルタックさんのことをいつも気にしているかしら?

せいぜいが支店長、あなたが実際働く店のオーナーさんのことを気にするぐらいじゃない?

そういうことなのよ。わたし達が気にしたってしょうがないほど絶対的な神様、それがアズだといわれているわ。

わたしたちが毎日の生活や冒険でお力を借りるのは、せいぜいがアヴルールどまり。広い意味ではこの世界どころか、アヴルールそのものも絶対神アズの影響のもとにあるのでしょうけど、わたしらの低いINTでは気にしたってしょうがないほどすごすぎる神様っていうことなのね。

今度は、絶対神アズと創造神アヴルールの名前を見て頂戴。

アズ (AZ)
アヴルール (Avrovle)

はじまりの文字であるAと終わりの文字であるZをもつアズは名前の上でも大文字と小文字との複合表記しか許されていないアヴルールより格上の神様よね。

始まりであり、終わりである神様。時空そのものの名前を冠する絶対神。アズがどんな御姿をしているかどこにも記述はないけれど、時すら支配するこの宇宙そのものの無限の中核に座しているともいわれているわ。まあどんなに考えたって、想像したってわたしたちの「想像力」という力の及ばないその先にいらっしゃる神様なんだから、わかるわけがないのよね。

さて、アヴルールはそのすごすぎる絶対の神様アズに命じられて世界を創りました。

でも、アズはどんなご命令をしたのかしら?不思議なことに「創れ」と命令したとは伝わっていないわ。ただ、アズはアブルールに命令したと数々の古典は伝えているの。

よくわからない命令だけされてもアヴルールは戸惑ったりはしませんでした。それは、もっとも賢いといわれるアヴルール、創造神たる力を存分に発揮してお仕事をされたのよ。

そして、キュポンと世界を創った。キュポンっていうのは冗談だけど、さすが創造神様ね、いろいろ試行錯誤はしたでしょうけれど「創ろう」とおもったら世界だろうとなんだろうと作ってしまわれたのよ。

この「創造」というお力はアヴルールの専売特許。わたし達が普段使っている剣や盾、鎧。それから今私がアカシックレコードに書き込みをしている端末も、もとをただせばアヴルールがお造りになったものからできているといっても間違いではないでしょう。

他の神様を御創りになったのもアヴルールだという人もいるわ。でも、それはわたし達には確認の仕様がないことよね(神の中の神、最も偉大なる神アヴルールに栄えあれ)。

とにかく、とっても偉大な力、創造力をつかって、アヴルールは世界を創った。

「創造」とは「想像」のことよ。アヴルールの偉大な御力の一端がわたしたちにも「想像力」という形で宿っているのかもしれないわね。

では、これからアヴルールがいろいろ世界の中身を創っていくわけだけれどもその話は次回にしましょう。

それでは、アヴルールの御名に誉あれ。あなたとわたしに幸運がありますように。

Original Posted Date: Oct. 7th, 2014
Author: Unsinkable Sammy

名前を入力しようとすると表示される「ゲストとして投稿する」にチェックを入れるとDISQUSに登録しなくてもコメントすることができます。
メールアドレスは入力必要ですが DISQUS で管理され、投稿したコメントに表示されることはありません。 ただし、ログインせずゲストとして投稿するとコメントが承認制となります(DISQUS にログインすると承認の必要なくすぐにコメントが表示されます)。架空のメールアドレスでも可能ですのでお気軽にどうぞ!