三周年のお祭りに参加してきたわ。
まさかお空からあんなに大きなものが降ってくるなんて。本当にビックリね。
結局何の3周年だったのかよくわからずじまいだったけれど、たくさんの名も知らない冒険者諸兄と一緒に盛り上がれたのは楽しかったわ。
でも、冒険者諸兄には当然本当は名前があるわよね?
もしあなたが名前を間違えられていたらどうかしら、間違って呼ばれたり、間違った綴りで書かれたりしたら。
それは、ほんとうに「あなた」なのかしら?
今日は本筋の神話から少しそれて、名前のお話よ。大丈夫、神話にかかわる名前のお話なの。
では、一緒に神話を紐解いていきましょう。
前々回の記事で絶対神アズ ”AZ” と創造神アヴルール "Avrovel" とスペルを示して神様の名前を示したのだけれど、どうも「これだけ」が正しい綴りじゃないみたいなの。
ごめんなさいね。とわたしがあやまってすむならいいのだけれど、実はこれはわたしだけの間違いではないの。このことにはすこし理由があるのよ。
創造神アヴルールの御名前を "AVRUL" とする伝承もあるわ。その証拠をお見せするわね。
これはわたしが冒険者として「忘却の寺院」で得た情報よ。いわゆるフィールドワークというやつね。ここではアヴルールの御名前が "AVRUL" となっているわ。でも一般的にはアヴルールは "Avrovel" と表記されたりもするの。
どうしてこんなに違ってしまっているのでしょうね。
わたしが魂 ID(イェード)の世界で買い求めた書籍には混在した表記でスペルが記載されているのよ。一応これは冒険者ギルドの発行した公式資料のはずなんだけど、他にもいっぱい各固有名詞のスペルがばらついていて、どれが間違いなのかどうなのか判別がつかないケースがあるの。冒険者ギルドが出版するような冊子がただの誤植であふれかえっているとも思えないし、これは意図的な表記とみるべきかもしれないわ。
困ったわね。
わたしがどうしてこんなにスペルの違いにこだわるか、不思議に思ってらっしゃる冒険者諸氏もいらっしゃるでしょう。
スペルとは spell(綴り)と spell(呪文)の意味もあるの。
「呪文」とはもともと「TIL・TO・WA・IT」のような力を持つ真言(トゥルーワード)の組み合わせで強力な意味を持たせ、現実を改変してしまう力のある文句の事よ。このことは冒険者諸兄にはなじみが深いとおもうわ。
ところでこの世で最も初めに唱えられた真言はなんだったのかしら?
それは一説には神様たちの御名だったといわれているわ。神様方の御名前が大文字の組み合わせでできているのはこのためね。
神様は名前自体が真言そのものなのよ。
この世界で最も偉大な魔法使いの名前は、もともと異次元の創造神のひとりの名前と関係があるとも言われているわ。まあ、これは噂程度ですけれど。
古の魔法として知られる真言の場合はその綴りはおろか、発音も、母音や子音も間違うことは許されないわ。だから、神様の名前の間違いなんてとんでもないことだわ(アヴルールの御名が常しえに讃えられますように)。
でもここでは創造神アヴルールのスペル表記にすらばらつきがあるの。おかしいと思わない?
まあ、考えても答えの出ない(かもしれない)問題はおいておきましょう。ともかく、そういうわけで創造神アヴルールの御名前は AVRUL という表記がより、神様の名前としては正しそうだというのがフィールドワークから得た現段階の推論よ。
さて、長くなってしまったので、神話の続きはまた今度。
アヴルールの御名を讃え給え、あなたとわたしの名前に真実の響きがあらんことを。
それと3周年、改めておめでとうございます。
Original Posted Date: Oct. 15th, 2014
Author: Unsinkable Sammy