この神話講義の記事にはじめてコメントをいただいたわ。
読んでいただけるだけでなくて、反応をいただけるとやる気になるわね。ありがとうございます。
それと毎回記事に拍手してくださる方もいて、こちらは個別にお礼を言えないけれど大変うれしく次回への意欲にさせてもらっているわ。
何をやるにしたってやる気は大切よね。
長くつらい迷宮めぐりの時、冒険者諸兄はどうやってやる気を確保しているかしら?
実は今回のお話はこの「やる気」の話でもあるの。いろいろやる気が出ない人は神話から学ぶこともあるかもしれないわね。もちろん私もそうしたいところよ。
さて、それでは今日も一緒に神話を紐解いていきましょうか。この神話講義の記事にはじめてコメントをいただいたわ。
読んでいただけるだけでなくて、反応をいただけるとやる気になるわね。ありがとうございます。
それと毎回記事に拍手してくださる方もいて、こちらは個別にお礼を言えないけれど大変うれしく次回への意欲にさせてもらっているわ。
何をやるにしたってやる気は大切よね。
長くつらい迷宮めぐりの時、冒険者諸兄はどうやってやる気を確保しているかしら?
実は今回のお話はこの「やる気」の話でもあるの。いろいろやる気が出ない人は神話から学ぶこともあるかもしれないわね。もちろん私もそうしたいところよ。
さて、それでは今日も一緒に神話を紐解いていきましょうか。
神話7
「神龍リィン・リーアンは殺されるとき、体中に10の楔を打ち込まれた。
次の楔は右手に打ち込まれた。
大な角が貫き、それによって神龍リィン・リーアンは
二度と角を振れぬようになった。」
二番目の楔は右手に打ち込まれたわ。
この楔の別名は「邪聖の角」ランスのような形状をした魔法の武器だとも言われているの。
碑文にも「~巨大な角が貫き~」と書いてあるわよね。
一体どんな形状の角だったのかしら。
ノームの頭にも角がある。それと迷宮で出会うレッサーデーモンさんやグレーターデーモンさんの頭にも角があるわよね。
角はねじくれながらも先に進むものよ。貫くというのは方向を持って何かを突破することよね。
角は、たとえそれがつきたてられていなかったとしても、そこにわたし達は「貫く力」を見ることになるわ。あなたがお料理の時に使う包丁をみて「切る力」を感じて、その刃に触れないように注意して扱うのと似ているわね。
「邪聖の角」とあるのは「邪なる角」と「聖なる角」の二本があるということかしら?
いいえ、おそらくそうではないわ。これは一つの突進する力が聖邪二つの側面をその内に持っているということではないかしら。
角、というのは螺旋上にねじくれて進むものよ。螺旋というのはその完全な形においては陰と陽二つの階段が組み合わさって一つの方向に延びていくものだわ。
また角は成熟した生物を表すものでもあるわ。
ノームのみなさんを見てみて?年を取ったノームほど立派な角を生やしているわよね?
成長や成熟というのも「進む力」が形を変えたものだわ。
つまり言い換えると、第二の楔によって封じられた神龍の本質は、動的で力強く前進する発動力そのものだったと考えることができるかもしれないわね。
なぜそういえるのかって?角を打ち込まれただけで、何を封じたかはわからないのじゃないか。そうおっしゃる冒険者諸兄がいらっしゃるのも当然だわ。
碑文を見て頂戴。「角が貫いて~角が振れなくなった」とあるわよね。
神龍にうたれた10の楔は基本的に神龍の「封じられた本質」そのものに対応したマジックアイテムを用いている。
神龍のお体はわたし達とは違う。体の各所にあるのは物理的肉体ではなくて、神龍の「本質」の一部だと考えられているわ。
ところでこの「邪聖の角」は2つ目の楔よね。
1から2が生まれる。例えばお手元の羊皮紙の上に2点を引いてみて?それを結ぶと・・・線ができるわ。
線が生まれゆく過程。それは一点から一点へ進む角のような突進的な力だともいえる。2という数字が初めて1であったものから動きを引き出すことができるの。
このことからも2つ目の楔が、なぜ角でなければいけなかったのかわかる気がするわ。
ともかく神龍を封じた巨大な「角」とは、そのまま彼の莫大な動的魔法力の事だとも解釈できるわね。
名を封じられ、次に進む事の出来る力そのものを封じられた。
指向性を失った力は、混乱する軌道しか描けない。どんなに動く力そのものがあっても進む方向を奪われれば混沌の中で愚鈍にのた打ち回るしかないわ。
やる気、と初めに行ったのはこの事よ。わたし達は正しく前に進む力を封じられれば萎え、朽ちていくしかない。しかし、神龍は神話的生物よ。まだ8つもその「本質」を持っている。それが失われない限り、彼は死なないの。
やる気は大切よね。わたしもたまにお茶を飲んで休みをとっているわ。
冒険者諸兄も、たまには秋の精霊祭に出かけて息抜きをしてやる気を充電したほうが、迷宮探索もはかどるかもしれないわね。
それでは今日はこのあたりで。
アヴルールの御名を讃えて、あなたとわたしにまっすぐ進んでいく力が満ちていますように。
Original Posted Date: Nov. 4th, 2014
Author: Unsinkable Sammy