途切れた物語は中途半端な睦言のようだロバート・フロビシャー クラウドアトラス(映画)
石板の復元
これらの復元は確定的なものではなく復元案です。 納得のいかない復元個所もあるので参考程度していただければ幸いです。
黄龍の神殿跡
* 十の楔の章 *
我らの父、黄龍フィル・エリンは
祖たる神龍リィン・リーアンの末路を我らに語った。
その知識の一端をここに記そう。
最後の楔は、打ち込まれなかった。
そのため神龍リィン・リーアンは命を落としていない。
二人の美女達は今も大陸中を見つめ続けている。
* 十の楔の章 *
我ら*父、黄*フィ*・エリ**
祖た*神**ィン・リ***の末路*我ら**った。
その*識の*端をこ***そう。
最後の楔は、**込ま****た。
そのため神**ィン・リ***は命*********
二**美女**今も***を見つ*****る。
* 龍の章 第十 *
我らが父、神龍フィル・エリンは
兄弟たる龍の相続者のことを我らに語った。
その知識の一端をここに記そう。
祖たる神龍リィン・リーアンの
もう一つ偉業は、深淵の淵に封じ込めと**
************……
* 龍の章 第十 *
我*が父、*龍フィル**リンは
兄*たる龍の*続*のこと*我らに**た。
その*識の一*をここに*そう。
祖た*神龍リィン・リー*ンの
もう*つ偉*は、******じ**と**
************……
忘却の寺院
* 訪れた害悪の章 *
ヒューマンの少年アザルスは、
この世界には存在しないはずの異界の神々の干渉を
神龍リィン・リーアンに伝えた。
光天使達が天戦を勝し、天戦の終結をむかえたのも
人の守護者達の活躍だった。
* **た害*の章 *
ヒ****の****ル*は、
この*******ない*ずの****々の**を
神**ィ*****ンに**た。
光******を*し、*戦********のも
*の****の***った。
備考
忘却の寺院の復元に関して:
天戦の勝敗は守護者たちの活躍とは無関係だと思われるから下2行は納得のいく復元ができていない。
天戦という単語も2度繰り返されどうにも違和感をぬぐい切れない。
また、人の守護者達というのも違和感が残る。
誰が破壊したのか?
自然
双方とも神話の時代の遺跡であることから長い月日を経て文字が朽ちてしまったと真っ先に思いつく。 しかし、一部の文字が崩れてしまった石板はどれも神話にはなく真話と呼ばれるものに記載されたである。 ゆえに自然により一部の文字が崩壊してしまったのではなく何者かが意図をもって石板を破壊したと考えるに至る(参考:『真話検証』)。
「真話検証」
このアザルス大陸に一般的に伝わる神話とは別に、 代々イシークの巫女たちの間で語り継がれている 「真話」と呼ばれるものがある。
「神話」と「真話」の関係は、基本的には「神話」は 「真話」を元に創られているが、「神話」には意図的に 記されない、もしくは変えられて伝わるものが……愛欲と淫虐の館 閉ざされし絶望の階 図書室 本棚 H-1
神話との相違点
ここで本題から離れて「神話」との相違点について考える。
十の楔の章
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神話
- 楔を打ち込んだのは光・闇天使の両陣営
- 最後の楔は心臓に打ち込まれた
- リィン・リーアンは死んだ
-
真話
- 楔を打ち込んだのは無貌の神
- 最後の楔は守護者達の活躍により打ち込まれなかった
- リィン・リーアンは生きている(深淵の淵に封じされている)
龍の章 第十
-
共通
- 自分に変わり世の均衡を守る相続者として7匹の龍を産み落とした
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神話
- 相続者を産み落とした死ぬ直前
- (異界の神々の関する記述は存在しない)
-
真話
- 相続者を産み落とした深淵の淵に封じられる直前
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リィン・リーアンが自分と共に異界の神々も深淵の淵に封じた
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おそらくもう一つの偉業とはこの事だと考えられる。
相続者の産み落としを偉業とすると龍の章ではそもそも論になってしまう - また、原文が「もう*つ」なので二つでも三つとでも考えらえる。最後に判別できる文字「と」とは(格・並立・接続)助詞の「と」なのか、それとも単語の一部や別の用法としての「と」なのかは憶測の域を出ない
-
おそらくもう一つの偉業とはこの事だと考えられる。
訪れた害悪の章
- 異界の神々の関する記述神話には一切存在しない真話にしか記述がない部分である
クォパティ法制院
真話はイシークの巫女たちに伝えられている神々の物語らしい。 真話から神話に誰が作り変えたかははっきりしないがアザルス大陸中にアヴルール信仰を布教したクォパティ法制院またはその前身など何らかの関係のあるものではないかと私は考えている。
龍の像(公式設定集の用語)はクォパティ法制院が設置している[ウィザードリィ ルネサンス 公式設定集 p.16 龍の像(守護者の像)(以降、引用はページ数のみ記載する)]。 神龍の像(Wizardry Online 内の用語)を設置した時などに教義に都合の悪い石板を破壊したと推測することができる。
アラハゥイ
公式設定集の「第三章 敵」という項目の中に「没落貴族アラハゥイ」という項目がある[p.23]。 また「第八章 妖魔(モンスター)」の項目の中にも「アラハゥイ」という項目がある。 ここに分類されているだけで何か感じるものがあるが… アラハゥイは無貌の神とも黄龍が化けた姿とも設定集では匂わされている[p.23]。 そのために、何らかの理由により都合の悪い石板を破壊したとも考えられる。 黄龍の神殿跡についてはわからないが魂のランタンの件があり忘却の寺院へ侵入しているのは確かである。
その他
誰が破壊したとは特に設定されておらず、ただ単にいわゆるネタバレとなる真話を提示するのは都合が悪いからゲーム制作者が破壊したというメタ的仮説。 ではなぜそもそも設置したのか?という疑問も浮かぶが最終的にはすべてが明かされるであろう真話への一つや二つの伏線として設置したと考えると納得できる。
まとめ
少なくとも自然によって文字が崩壊してしまったことはないと思う。 個人的にはクォパティ法制院とアラハゥイのどちらかが破壊したのではないかと考えている。 どちらが破壊したのか甲乙つけがたいがどちらかといえば…クォパティ法制院が政治的意図をもって破壊したという仮説に一票を投じたい。