books アダコーン氏の蔵書 The Library in House of Savage Lust

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蔵書目録

依頼人書名依頼人書名
A-1アブドゥル氏アブドゥル冒険記B-1-(セキュリティ解除用スイッチ)
C-1匿名を希望愛欲と淫虐物語C-2匿名を希望甘美の蜜
C-3ウルグス氏少女人形C-4匿名を希望裸体と料理
D-1匿名を希望檻と魔獣と羽なし妖精D-2-(セキュリティ解除用スイッチ)
D-3-聖者の巡礼と黒猫の扇動者D-4匿名を希望セルゲン・モートの遺書
E-1エレシェ氏ここ100年に見る有名冒険者辞典E-2匿名を希望王族一覧 アザルス378
E-3匿名を希望アザルス地質学E-4-(セキュリティ解除用スイッチ)
F-1匿名を希望ダルア皇国年代記F-2匿名を希望囚われし亡霊の街
F-3匿名を希望リラローザの崩壊F-4匿名を希望無名の魔術師の奇跡
G-1ゼオ氏ゼオ冒険譚 壱の書G-2ゼオ氏ゼオ冒険譚 弐の書
G-3ゼオ氏ゼオ冒険譚 参の書G-4ゼオ氏ゼオ冒険譚 四の書
H-1匿名を希望真話検証H-2匿名を希望アズの吐息
H-3-(セキュリティ解除用スイッチ)H-4匿名を希望光と闇と神龍
I-1匿名を希望邪教の調べI-2匿名を希望異界の検証とその存在
I-3匿名を希望古き者どもの真実I-4アラハゥイ氏這いよる混沌
J-1匿名を希望妖精の生態J-2匿名を希望亜人大全集
J-3匿名を希望失われたドラグーンの技術J-4匿名を希望アンデッドのうごくしくみ
K-1-(セキュリティ解除用スイッチ)L-1匿名を希望アーティファクト百科
M-1ドンキー氏今すぐロイヤルレディーと仲良くなれる方法N-1マイティードッグ氏塩で儲ける999の方法
O-1リデラ氏侍のための剣術指南書P-1-(セキュリティ解除用スイッチ)
書架の配置
書架配置図

蔵書

A-1 アブドゥル冒険記
本棚 Obj

「アブドゥル冒険記」

― 海賊のアジトとタクシー屋 ―
私がある海賊のアジトに潜入したときの話をしよう。
とりわけ、この海賊団の頭は、恐ろしい噂ばかりの男だ。
見つかる前にお宝を頂戴して立ち去るのが賢明だろう。
だが、私はボトルに入った不思議な船で
ここまで来たのだが、どうしたものだろう、
帰る術を失ってしまったのだ。
まあ、ここは海賊のアジト、お宝の眠す場所だ。
不思議なマジックアイテムの一つや二つあるだろう。
フフフ……案の定あったではないか!
転移の兜! これさえあれば城まで帰るのはわけない。
いや、待て。
ここを訪れた冒険者相手に商売をするのもいいだろう。
金を払えば城まで転送してやる。
ふむ、しばらくは、
ここでタクシー屋を営むことにするか。

C-1 愛欲と淫虐物語
本棚 Obj

「愛欲と淫虐物語」

1.歪んだ愛の芽生え
とあるエルフの貴族として生まれた青年の物語。
エルフの人生とは実に退屈なものだ。
それが貴族の生まれとなるとなおさらだった。
長い時間をかけて退屈を消化していかなければ
ならないのだから。
私の青年期がまさにそんな境遇だった。
だが、そんな退屈な日々は、父親の再婚を機に一遍した。
私の義母になったアイリーンは、美しい女性だった。
他の種族から美しいと言われるエルフの中でも
まさに秀出たものであった。
その美しさに私は、魅せられていった。
それに答えるが如く、アイリーンは、
歪んだ形で、その愛情を私に注いた。
だから私は、他者に歪んだ形でしか愛情を
注げなくなっていった。
そして私は、アイリーンの愛を独り占めするため、
実の父親をその手にかけた……

C-2 甘美の蜜
本棚 Obj

「甘美の蜜」

あるところにノームの少女がいた。
ノームの少女は、行商を生業とし、
祖父が作った蜂蜜を遠く離れたアイトックスまで
売りに来ていた。
少女の売る蜜は、味は良かったのだが、
みすぼらしい姿をした行商人から蜜を買う客は、
そう多くはなかった。
そして一人のエルフの貴族が通りかかった。
貴族は蜜でなく、ノームの少女に興味を引かれた。
貴族は、蜜を買うことなく、少女を屋敷へと招待した。
まずは、美しいドレスを着せ、豪華な宝石類を与えた。
そして、ありとあらゆる贅沢ぜいたくを味あわせた。
少女は、祖父が作った蜜の味を忘れ、
貴族が与える甘美の蜜に酔いしれた。
それが少女にとって転落の始まりと知らずに……

C-3 少女人形
本棚 Obj

「少女人形」

ある所に高名な僧侶がいました。
その厳格に法を説く姿は、多くの者たちの
強い信頼と信仰を得ていました。
僧侶には、愛を注ぐ者がいました。
いや、者でなく物。
僧侶の愛する物は、人形……
少女の形をした人形だったのです。
僧侶は、人というものの愚かさを知り、
人を愛せなくなっていたのでした。
そして奇跡は、少女人形に
魂 ~イェード(ID)を呼び込みました。
そして少女人形は、しゃがれた声でこう言いました。
「キモチワルイ……ワタシに触れないで……」
少女人形を動かしたのは、
僧侶の愛ではなく、少女人形の嫌悪だったのです。
次の朝、教会に頭から血を流した僧侶の死体が
横たわっていました。
その手には、血に染まった一振りの
モーニングスターが握られていました……

C-4 裸体と料理
本棚 Obj

「裸体と料理」

ある冒険者が、アイトックスを目指して旅をしていた。
アザルスの気候的にはありえないことだったのだが、
その時、突然の吹雪に見舞われた。
防寒の用意をしていなかった冒険者は、困り果てていると、
吹雪の中に一つの灯りを見つけた。
それは、一軒の食堂の明かりであった。
どうやら営業しているらしい。
冒険者は、助け舟とばかりに店の中へと飛び込んだ。
冒険者は店に入ると奥の方から、
一人の美しい女性が現れた。
しかも下着同然の淫らな姿をして……
美女は言う。
「当店では、まずお客様の御召し物を
お脱ぎいただいております。」
突然だったが、冒険者は、鎧や武器を身に
付けたままでは食事が出来まいと思い、
身に着けている装備を外していった。
次に美女は言う。
「次にこの油をお客様の全身に塗っていただきます。」
そして美女の奇妙な注文は、次々と続いていった……

D-1 檻と魔獣と羽なし妖精
本棚 Obj

「檻と魔獣と羽なし妖精」

遠い昔の話。とある山で魔獣がわなまり、魔法のおり
閉じ込められてしまいました。このまま人間がやってくれ
ば、この魔獣は殺されてしまうでしょう。
そこにやって来たのは小さき人間……妖精の少女でした。
ですが少女には妖精の象徴である羽がありませんでした。
少女は背中に深い傷を負いおりに逃げ込んできたのです。
おりの中の魔獣に気付いた少女は言いました。
「魔獣さん。羽を失った私はもう妖精として生きていけま
せん。私の魂をアヴルールの下に還して頂けますか?」
たとえ食い繋いでもおりに居る限りは状況は変わりません。
そこで、賢しき魔獣は戯れに少女に問うことにしました。
「そなたには足がある。何故そう死に急ぐ?」

D-3 聖者の巡礼と黒猫の扇動者
聖者の巡礼と黒猫の扇動者 Obj
本棚 この棚には、
「聖者の巡礼と黒猫の扇動者」
というタイトルの本があるようだ。 聖者の巡礼と黒猫の扇動者 dialogue読みますか?
#yesはい dialogue 「聖者の巡礼と黒猫の扇動者」
どのページを読みますか?
#011.序文

1:序文

あるところにそれは、熱心なクォパティの僧侶がいました。
彼の夢はクォパティの総本山に巡礼に訪れることでした。
だけどディメントの辺境の地から総本山まではとても遠く、
信仰心だけではその旅を成し遂げることが出来ないと
思っていました。
そんな僧侶の前に黒猫が現れました。
僧侶は間抜けなことと思いながらも
黒猫に自分の夢を語って聞かせました。
賢いことに黒猫は、「俺様が連れてってやるにゃー」と
しゃべったのでした。そして僧侶は、黒猫の扇動せんどうのもと、
総本山へと旅立つのでした。

#022.行き倒れの巡礼者

2:行き倒れの巡礼者

街道の途中、旅人のものと思われる遺体を
見つけるのでした。
その名もなき旅人は、信仰の証である
アヴルールの紋章を首から掲げていました。
おそらく巡礼の旅の途中で朽ち果てたのでしょう。
黒猫は言います。
「俺様が扇動せんどうしてやるから、お前はこうはならないにゃ。」
僧侶は、行き倒れた僧侶の遺体を手厚く埋葬し、
彼はアヴルールの紋章を自分の首にかけました。
そしてこの信者のためにも巡礼の旅を成し遂げようと心に
誓ったのでした。

#033.宿場町

3:宿場町

まず僧侶が訪れたのは、そこそこ栄えた宿場町でした。
僧侶が酒場で食事をしていると
美しい身形の女性が誘ってきました。
最初は、断る僧侶でしたが黒猫は、
「誘いに乗るにゃ。それがお前のためにゃ。」と
言いました。
渋々その誘いに乗り、一晩を共にすると
女性は、これを処分しろと汚れたシーツ
僧侶に渡しました。
その後、薄暗い路地での出来事でした。
二人は、追剥おいはぎたちに襲われるのでした。
黒猫と僧侶は、とっさに汚れたシーツを纏って
貧しい者を装いました。
そうすると追剥おいはぎは、何も取らずに立ち去りました。
僧侶は、大切なアヴルールの紋章を取られずに
済んだのでした。

#044.双子のポークル

4:双子のポークル

旅を続ける僧侶は、深い森へと足を踏み入れます。
そこでその場所には不似合いな
かわいらしい双子のポークルに出会いました。
そして双子のポークルは、奇妙なお願いを
僧侶にするのでした。
「私たちあなたの生爪がほしいの。」
「そう、私たち生爪を集めないといけないの。」
「ご主人様は、人から生爪を剥がして
 それを集めるのを至上の喜びとしているの。」
「生爪をあげないと私たちご主人様に
 殺されてしまうの。役立たずって。」
「でも私たちは、もう爪をあげられないの。
 なぜなら私たちの爪は全部剥がされて、
 まだ生えてこないの。役立たずだから。」
そう言うと双子は、生爪を剥がされた無残な指先を
僧侶に見せたのでした。
「だから私たちを助けるためにあなたは、
 私たちに生爪をくれなきゃいけないの。」
「こいつらに生爪渡すにゃ。お前聖職者にゃろ?」
僧侶は、一瞬ためらったものの、禍々しいペンチ
痛みを堪え、自分の爪を剥ぎ取るのでした。
そしてその生爪を双子のポークルに渡しました。
「ありがとう。あなた良い人ね。」
「そう、あなた良い人ね。ありがとう。」
僧侶は、古びた包帯で僧侶の指を治療しました。
古びた包帯は見るうちに赤く染まり
血まみれの包帯となるのでした。
「お礼にこの子、あなたにあげるわ。」
そう言うと双子は、薄汚れたゴシックドール
僧侶に渡しました。
「そうよ、この子は生きているの。
 だから痛みも感じるのよ。」
「そう、血も流すのよ。この子生きているから。」
「その子の命を奪うも活かすもあなたしだい。」
「でも、この子の生き血はあなたを助けるわ。きっと。」
「フフフフフフ。」
そして双子のポークルは、森の奥に姿を消したのでした。

#055.深い森の屋敷

5:深い森の屋敷

森を進むとやはりその場には不釣合いな、
豪華な屋敷がありました。
黒猫は、「こっちにゃー」と言うと
屋敷へと入って行きました。
僧侶は、勝手に入ることに気が引けましたが、
黒猫は後に続きました。
そして僧侶は、地下へと階段を下りていきます。
屋敷の地下には、拷問室がありました。
そこにあった鋼鉄の処女を指差し、黒猫は、
「双子からもらった薄汚れたゴシックドール
 入れるにゃ。」と言いました。
悪趣味なことだと思いましたが、
僧侶は渋々、人形を鋼鉄の処女に入れ、
その蓋を閉じたのでした。
すると鋼鉄の処女から「キャァァァー」と言う
少女の叫び声が響きました。
僧侶の顔は、恐怖に歪みました。
そんな僧侶をお構いなしに黒猫は、
「その生き血を空っぽの硝子ビンに入れて
 持っていくにゃ。」と言いました。
僧侶は、恐ろしく思いましたが、
黒猫の言うとおり、純潔の生き血空っぽの硝子ビン
入れ、持っていくのでした。
僧侶が地下室から上がり屋敷を出ようとすると、
玄関の前に屋敷の主と思われる男が立っていました。
「人の屋敷に無断で入るとは。
 なんとも不躾ぶしつけな人たちでしょう。
 ですが役立たずな下僕がお世話になったそうで。」
「では、お礼に貴方の生き血を吸って、
 永久の命を差し上げましょう!」
男は、そういうと飛び掛かってきました。
男はヴァンパイアロードだったのです。
「こっちにゃ!」と言うと黒猫は、屋敷の奥へと
逃げていったのでした。
そっちの方に逃げたら追い詰められてしまうと
思った僧侶でしたが、黒猫の後をついていきました。
僧侶は、大食堂の大きな暖炉の前に逃げてきました。
ですが、暖炉には煌々こうこうと炎が燃え盛っていました。
火がついていないなら煙突伝いに
外へと逃げられたかもしれませんが、それもかないません。
僧侶はまんまと追い詰められてしまいました。
ヴァンパイアロードは、言います。
「観念して、私のかてとなりなさい!」
「今にゃ!純潔の生き血を暖炉に放り込むにゃ!」
僧侶は、急いで純潔の生き血を取り出すと
暖炉に放り込むのでした。
「なんと! 勿体無い!」
そう言うとヴァンパイアロードは、純潔の生き血
取ろうと燃え盛る炎の中に飛び込んでいったのでした。
断末魔の叫び声と共に、ものすごい煙が
部屋中を覆いました。煙が晴れるとそこには、
不純な灰が残されていたのでした。

#066.邪教徒の集落

6:邪教徒の集落

僧侶はとある集落を訪れました。
集落の入り口で黒猫は、僧侶にこう言いました。
「ここでは、おまえがクォパティの信者であることは
 隠しとくにゃ。」
集落のおさは、僧侶を愛想よく出迎えてくれました。
小さな集落のため宿がなかったので
僧侶は、おさの家に泊まることになりました。
ですが、夜になるとおさは、絶対に出歩かないようにと
念を押して、どこかへと出かけていきました。
そう言われたにも関わらず、「こっちにゃ。」と言って、
いつものように黒猫は、勝手な行動をします。
僧侶も渋々黒猫の後に続きます。
家の奥に行くと何枚かの衣が散乱しており、
旅の僧侶と思われる人間の死体が横たわっていました。
そして暖炉の脇に邪教の焼印が置かれているのでした。
「この僧侶の死体の右手を切って、
 邪教の焼印で手の甲に紋章を刻むにゃ。」
と黒猫はいいました。
またかと僧侶は思いましたが、
黒猫の言うように、その残酷な行為を
我慢して行いました。
そして「これを着るにゃ。」と言って
散乱している衣の一枚を指差します。
僧侶がその衣を着ると、
それは、僧侶の知る限り、邪教団と呼ばれる者の
姿と同じものでした。
僧侶は、だんだんと嫌な予感がしてきましたが、
そんなのお構いなしに、黒猫は外へと出ていきました。
仕方なく僧侶もそれに続きます。
集落の広場に行くと僧侶と同じ衣を纏った集団が
集会を行っていました。
この集落は、邪教徒の集落だったのです。
「我らが集落にアヴルールの犬が紛れ込んだ!」
「アヴルールの犬には、死を!」
「我が混沌たる神々に生贄いけにえを!」
邪教団の一団は高く拳を上げます。
その手の甲には、先程、僧侶が焼印をしたものと
同じ刻印が刻まれていました。
僧侶もその場に合わせて邪教の刻印が刻まれた右手
を上げます。同じ刻印が刻まれていたため、
誰も僧侶を怪しむことはありませんでした。
邪教団の一団は、自分たちの追うものが側にいることに
気が付かず、僧侶が泊まっているはずの
おさの家へと向かっていったのでした。
そして僧侶と黒猫は、どさくさに紛れて
その集落から逃げ出したのでした。

#077.旅路の果て

7:旅路の果て

やっとの思いで僧侶はクォパティの総本山へと辿り
着きました。
僧侶は、感動のあまりこうつぶやきました。
「おお、ここがクォパティの総本山……なんと素晴らしい。
 僧侶の身として、ここで一生を終えることができたら
 どんなに素晴らしいことが……」
「だったら最後にお前の本当の願いをかなえてやるにゃー」
そして黒猫は、その本性を現しました。
黒猫の正体は、夢魔のアルプだったのです。
最後、旅の成就の対価として黒猫は、
僧侶の精気を求めました。
そして精気を吸われ、干からびてしまった僧侶は、
皮肉にも自らが夢見たクォパティの総本山で
永久の眠りについたのでした。
「他人に委ねて叶う程度の夢なんてこんなもんだにゃー」

#noいいえ

quit

D-4 セルゲン・モートの遺書
本棚 Obj

「セルゲン・モートの遺書」

アザルス大陸とアラスシュタン大陸での大陸間戦争時代。
名も無き小さな一つの村があった。
そこは大陸固有の種族で入り乱れて戦争が行われていた中
セルゲン・モートと言う名のドラグーン族の少年を慕い
両大陸の種族の者達が共存していたという数少ない村だ。
ある日、戦争から離れていたその村を境界線にして
ヒューマン族主体のアザルス軍とラウルフ族主体の
アラスシュタン軍が対峙たいじする事となった。
それを見たエルフの少年とフェルパーの少女が
セルゲン・モートに事態を伝えに走ったことが、
悲劇の始まりであり、終わりの始まりへと繋がる……

E-1 ここ100年に見る有名冒険者辞典
本棚 Obj

「ここ100年に見る有名冒険者辞典」

アザルス暦301年刊行版。
一番有名な冒険者は伝説の冒険者「英雄モガト」だろう。
彼の残した伝説の数々は吟遊詩人の演目でも人気が高い。
だが実在の人物だと言われるがその人物の記録は少ない。
近年で有名な人物を上げると、「最高の冒険者ゼロ」
だろう。そのずば抜けた実力から英雄モガトの再来とさえ
言われているが、彼の記録には奇妙な点がある。
なぜなら、ゼロは英雄モガトと同時期のアザルス暦200年
前後から活動の実績が記録されているというのだ。
優秀なソロの冒険者がゼロの看板を継承しているとも……

E-2 王族一覧 アザルス378
本棚 Obj

「王族一覧 アザルス378」

ディメント・メメア 初代ディメント王
元来地方領主であったが、ダルア皇国から独立し初代
ディメント王となった。知能に優れる王であった……
……
ディメント・クシルフ 5代目ディメント王
貿易や治安維持に積極的で名君として知られていたが、
アザルス暦312年、失踪しっそうしたため息子が王位を継ぐ……
ディメント・ラルゴース 6代目ディメント王
優れた政治手腕で知られる名君。しかし子孫が不運に
見舞われ、御歳80を越えて二度も王位に返り咲く……

E-3 アザルス地質学
本棚 Obj

「アザルス地質学」

アザルス大陸に存在する鉱石は、産地と純度によって
名称や取引価格が決まるが、地質学的にみると異なる名前
でも含有される鉱物の配分が違うだけの場合も多い。
有名どころではイビルロック鉱石、カロッツェ鉱石、
アイアンホーク鉱石、ディメント鉱石などがあるが、
ディメントと言う名の金属が存在する訳では無く……

F-1 ダルア皇国年代記
本棚 Obj

「ダルア皇国年代記」

* アザルス暦元年 *
統一前最後の国家アルバロニアが崩落し、アザルス大陸の
統一が達成される。これを持って暦をアザルス暦とした。
* アザルス暦033年 *
初代ダルア皇帝、ダルア12世が暗殺される。
これをきっかけに皇国内乱が勃発。
内乱は当時15歳であったダルア13世が皇国軍を率い、
圧倒的な強さで制圧。

F-2 囚われし亡霊の街
本棚 Obj

「囚われし亡霊の街」

その街は霧の晴れることが無い森林地帯にあった。
街自体が広大な迷宮と化し、街の中に村まであるという
奇妙な亡霊の街。
大魔導士チュ・ル・ガーの深い憎しみにより
迷宮となったと言われるその街に立ち入った者は、
二度と帰ってくることが無かったと言われる……

F-3 リラローザの崩壊
本棚 Obj

「リラローザの崩壊」

 アザルス暦100年、「ダルア王の乱心」事の初めとし、
ダルア皇国栄華の証とも言われた空中都市リラローザは
完全崩壊の道を歩んだ。
最終的には皇帝派・皇族派双方の主要人物全員の死と言う
凄惨な結末の皇国内乱の舞台としてリラローザはどのように
崩壊していったのか……

F-4 無名の魔術師の奇跡
本棚 Obj

「無名の魔術師の奇跡」

無名の魔術師とは、現存する最古の古文書にさえその存在
が記されているとされる歴史の端々に現れる魔術師だ。
ただ、その存在は彼であるのか彼女であるのかも、
それが同一の存在であるのかもわからない。いずれも
「常に顔を隠している」と記述があるにすぎないのだ。
だが、無名の魔術師と呼ばれる存在が起こしたとされる
奇跡には他にも共通点が見られた。「古き者ども」の召喚
そう、嘗て光天使に敗れ封印されたとされる闇天使の……

G-1 ゼオ冒険譚 壱の書
本棚 Obj

「ゼオ冒険譚 壱の書」

魔術師のローブを身に纏い、身の丈を越える大剣を背負い
し者――「ゼオ」。ある者は彼を再興の魔法戦士と称え、
ある者はただのシロウト冒険者と罵る。
だが、その真の姿を誰も知らない……
かの伝説のアークメイジ、テラ=キリングを師に持ち、
闇天使を従えたとされる彼の力を……

G-2 ゼオ冒険譚 弐の書
本棚 Obj

「ゼオ冒険譚 弐の書」

魔術師のローブを身に纏い、身の丈を越える大剣を背負い
し者――「ゼオ」。誰とも交わらず孤独な旅を続けていた
ゼオは心優しき少女とであった。
行方知らずの師匠を探す為、家族の仇を探す為、
パーティを組んだ二人は、はーさんと連邦を
目指し旅を始める……

G-3 ゼオ冒険譚 参の書
本棚 Obj

「ゼオ冒険譚 参の書」

魔術師のローブを身に纏い、身の丈を越える大剣を背負い
し者――「ゼオ」。ゼオ達の行く手をある魔術師が阻む。
彼から仲間を守るためゼオは戦う。
ゼオは魔術師に対抗する為に従えし闇天使を開放するが、
その魔術師に闇天使の力は通用しなかった……

G-4 ゼオ冒険譚 四の書
本棚 Obj

「ゼオ冒険譚 四の書」

魔術師のローブを身に纏い、身の丈を越える大剣を背負い
し者――「ゼオ」。「古き者ども」の召喚は禁忌とされて
いた。そして、従えし闇天使を禁忌とされ追われるゼオ。
逃亡生活中、活き別れた師匠との絆を語る中、
ゼオはアザルス大陸存亡の危機に巻き込まれてゆく……

H-1 真話検証
本棚 Obj

「真話検証」

このアザルス大陸に一般的に伝わる神話とは別に、
代々イシークの巫女たちの間で語り継がれている
「真話」と呼ばれるものがある。
「神話」と「真話」の関係は、基本的には「神話」は
「真話」を元に創られているが、「神話」には意図的に
記されない、もしくは変えられて伝わるものが……

H-2 アズの吐息
本棚 Obj

「アズの吐息」

アズの吐息が洩れる。世界が生命で彩られる。
アズの息吹から人が生まれ……
アズのため息から妖魔が生まれ……
アズの息吹に篭められた魂は、
アヴルールの作った世界に生命の種を運び、
そして世界は声明で満たされてゆく……

H-4 光と闇と神龍
本棚 Obj

「光と闇と神龍」

創造神アヴルールに仕える三人の神使が居ました。
一人は麗しい姿を持ち法と秩序を尊ぶ光天使。
一人は醜い姿を持ち自由と混沌を信条とする闇天使。
最後の一人はどっちつかずの中立である神龍です。
あるとき光天使と闇天使が言い争いを始めました。
「正しき法を守る私こそ我らが神に安寧を与えている」
「自由の素晴らしさを魅せる俺こそ神を楽しませている」
神使たちの喧嘩を仲裁しようと神龍は言いました。
「正しき法も大切だが、自由な息抜きも必要だ」
「自由は楽しいだろうが、節度を持った法も必要だ」

I-1 邪教の調べ
本棚 Obj

「邪教の調べ」

邪教はなにゆえ邪教と呼ばれるのか?
それは混沌を是とする邪悪な神を信仰する故か? 否。
それはアヴルールの系譜外と神を信仰するが故か? 是。
例えば、古のドラグーン族が自らの祖である黄龍フィル・
エリンを信仰したとしよう。アヴルールの系譜に連なる
彼らの祖に対する信仰を指してそれを邪教とは言わない。
アヴルールの系譜でない神とは何か?
イノヴェルチと言う近年活動が活発化したある邪教団に
聞くと彼らは答えてくれた。それは異界の神々だと言う。
私は彼らの正気を疑った。何せ異界の神だ。
絶対神アズに連なる創造神アヴルールやその同格の神々で
すら無い、別の世界からきた神々だと言うのだ……

I-2 異界の検証とその存在
本棚 Obj

「異界の検証とその存在」

異界と呼ばれる場所があるという。この世界ではない
どこかだ。現代の魔法技術力では到底信じ難い概念では
あるが古のドラグーン族を記す文献に記述が見当たる。
異界とは何なのか? 我々の技術に発展をもたらすのか?
そのヒントはドラグーンの遺跡にあるという。
その遺跡の一つサンジェント遺跡が異界に一番近いと……

I-3 古き者どもの真実
本棚 Obj

「古き者どもの真実」

「古き者ども」、それは天戦により光天使に敗れた闇天使
のなれの果てと言われる。彼らは天戦に敗れる前は光天使
にも劣らぬ美しき姿を持っていたとされている。
「古き者ども」はアラスシュタン大陸の「監獄」に
封じられたというが、実はこのアザルス大陸にも彼らが
封印された迷宮がいくつも存在しているというのだ。
物語にもなっている「暗澹あんたんたる円卓」などが有名だろう。
しかし、「古き者ども」が封印されたと言われる迷宮
の中には闇天使より恐ろしき者が封じされていると噂……

I-4 這いよる混沌
本棚 Obj

「這いよる混沌」

混沌は這い寄ってくる。混沌はあなたの傍にいる。
あなたが望もうとも、あなたが望まずとも。
混沌が望むのは混沌たる世界。
この世界の主人公はあなた。混沌は理解されない。
顔無き混沌はあなたにささやく。あなたの世界を混沌で
彩ろう。混沌は常にあなたと共にある……

J-1 妖精の生態
本棚 Obj

「妖精の生態」

妖精として最も有名なのは、アラスシュタン大陸に住む
フェアリー族たちであろう。彼らはアザルス大陸に住む
エルフと同じ起源を持ち、その容姿には共通点が多い。
長い耳や均整のとれた容貌はその最たるものだろう。
だが彼らの一番の特徴は、小柄な体格と蝶や蜻蛉とんぼのような
羽にあるだろう。彼らはポークルの半分未満の身長で……

J-2 亜人大全集
本棚 Obj

「亜人大全集」

亜人種……妖人とも呼ばれ人に近しい種族である。
神話によると闇天使の勢力に加担した者の末裔まつえいとも言われ
人とは対立している者たちが多いのが特徴だ。
コボルド族
人類のラウルフと同じ祖を持つと言われる犬顔の亜人種。
亜種が多く群れでの戦いを得意とする……
ゴグール族
暗緑色の肌を持つ小柄な亜人種。自己の利益に執着し、
知能の高い個体は人類との商売さえ躊躇ためらわない……

J-3 失われたドラグーンの技術
本棚 Obj

「失われたドラグーンの技術」

 嘗てこの地の全てを支配したと言われるドラグーン族。
彼らは現代からみても遥か先の技術を所有していた。
ドラグーン族の滅亡によって失われた技術とは一体何か?
気象制御
彼らは天気をボタン一つで自由に制御できたそうだ。作物
不作による飢餓は減る一方天気占い師は失業するだろう。
重力制御
彼らは物の重さを自在に制御できたそうだ。荷馬車の負担
は減るだろうが金と偽金の判別はどうするつもりなのか?
外宇宙旅行
よくわからないが空高く星の世界へ旅行したそうだ。
光の粒しかない空でどうやってキャンプを張るつもり……

J-4 アンデッドのうごくしくみ
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「アンデッドのうごくしくみ」

アンデッドの動く仕組みは大きく分けて二つある。
一つは呪いの類に感染させ生前の筋組織を利用するもの。
一つは操作系魔術によって骨格を操作するものだ。
呪いを起源とするアンデッドは殺した相手に感染を広げて
いくが、その性質上僧侶の解呪魔法で対処しやすく、また
死後の腐敗で筋組織が崩壊すると、その活動を停止する。
禁呪などの魔術を起源とするアンデッドは、施術者が存在
しない限りは増えることが無いが、動作が筋組織に依存
しない為、腐敗によって活動停止に陥ることが無い……

L-1 アーティファクト百科
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「アーティファクト百科」

アーティファクト。その多くは古代ドラグーン時代の
失われた技術で造られている為、現代の技術では辛うじて
修繕のみが可能な武具の数々である。
エンシェントスタッフ
古代の魔術師が実際に使用していたと伝わる高性能な杖。
本物であるが故、経年劣化が激しく耐久度が低い。
守りの盾
古代魔法による守りの力を構成素材に刻まれた盾。
現代の技術でこの金属強度の再現は非常に難しい。
火龍槍リーディンアルター
相続者の火龍の名を一部に冠したとされる古代の魔槍。
高度な魔法付与技術派ドラグーン時代に失われて久しい……

M-1 今すぐロイヤルレディーと仲良くなれる方法
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「今すぐロイヤルレディーと仲良くなれる方法」

金持ちになろう!
彼女たちはそこらの安い女ではありません。
彼女たちと仲良くなる為には、十分な資金が必要です!
プレゼントをしよう!
プレゼントを贈る甲斐性は、彼女たちを惹きつけます。
ただし手作りや生ものは厳禁! 毛皮製品等がオススメ!
相手の好みを見つけよう!
彼女たちの好みに配慮できるお客さんは好まれます。
他の常連客の話に耳を傾けてみるのも良いでしょう!

N-1 塩で儲ける999の方法
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「塩で儲ける999の方法」

ディメント王国の名産品の一つとして高級塩を挙げ
られる。ディメント王国は、塩の販売を専売制にし、
限られた者だけがその売買を許された。
それは、ディメント産の高級塩のブランドを守るために
必要なことではあったが、高級塩の価格が高騰し
塩が手に入りにくくなったのもまた事実であった。
これにより専売権を持つ者は、一気に利益を上げたが、
それは、専売権をもらえない人々や、一般の消費者の
不評を買うこととなった。
王国御墨付きの馬鹿みたいに高額な専売塩よりも、
たとえそれが違法であろうとも、人々の食指が
安い塩の方に流れるのは自然なことではあった。
ここでは、正規ルートではない塩の入手方法、
及び販売方法を述べてゆこう……

よく読むと、全てアダコーンに利益が
回ってくるような仕組みだった……

O-1 侍のための剣術指南書
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「侍のための剣術指南書」

ホウライ大陸より伝わりしサムライとは、言うなれば
魔法戦士と言えよう。故にその技を十全に活かす為には、
力の鍛錬と魔法の鍛錬の両方が要求される。
然しながら双方の技術を極められる人間はほんの一握り。
その多くの人間は、力に重きを置いたものか、魔法に重き
を置いたもののどちらかのスタイルを選ぶだろう。
されどどちらに比重を置こうとも、立ち回りが重要となる
のに変わりは無い。ただカタナを振り回すだけであるなら
そこらの子供にですらできるのだ。
オドの配分に気を配り、相手の技を断氣剣だんきけんで潰し、
相手の攻撃の間合いを見て柱なし、縮地で詰め寄り、
連撃で相手の弱点を斬る、それこそがサムライたる……


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